美少女ゲーム遍歴1〜天使たちの午後〜

AdultGame

8ビットPC時代の美少女ゲーム金字塔「天使たちの午後」

初めてプレイしたアダルトゲームといえば80年代のアダルトゲームの金字塔「天使たちの午後」だった。

1985年にJASTが発売したアダルトゲーム「天使たちの午後」は、それまでのアダルトゲームとは一線を画すアニメ風の画風で、つまり今に続くアダルトゲームの主な作風を作り出した走りと言える。それまでのアダルトゲームは、ロリータ向けの、よくいえばポップな画風だったり、大人向けの濃いめの画風だったり、人を選ぶ作画だった。

そんな中で「天使たちの午後」のビジュアルは、目を引いた。その頃、ソフトの主な情報源といえばパソコン雑誌(有名どころではPC情報全般を扱うログインやポプコム、ゲームやHな情報も扱うコンプティークやテクノポリスなど)だったが、としても紙面映えしたのを覚えている。

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アニメ風で可愛いキャラクターたち

ヒロインが可愛かった。アニメ風、漫画風に。どうにかしてソフトを手に入れて、自宅のFM-7でこっそりプレイしていたのを覚えている。FM-7が父親が買ったもので最初は父親の部屋にあったのだが、すぐに触らなくなり(新し物好きでなんでもすぐに買ってしまう父であった)、当時パソコンに興味があった自分の机に置いてあった。どうやってまだ未成年の少年がアダルトゲームを手に入れたのか?もう時効だろうし、当時の事情を話してしまうと、今ほどアダルトゲームの購入には規制は強くなかった。ゲームメーカーもアダルトとそれ以外と別れてはおらず、普通のゲームソフトを出しているメーカーがアダルトも作っていた(スクエアや光栄などもそうだ)ため、パソコン雑誌の広告には同じメーカーで発売されているアダルトゲームがそのまま載っていた。そんな状況だから、身分証明書などもなく雑誌の通販でアダルトゲームを少年が購入することもできたのだ。

これはPC88(NECの出していた8ビットPC)だが、発色はFM-7(富士通の出していた8ビットPC)の方がよかったと思う。8ビットPCにも色々あったがNEC、富士通、SHARPあたりが3強で、その中でもFM-7は画像処理が得意な方だった。のちにFM-77シリーズでも「総天然ショック!(総天然色とかけたコピー)」でそれを売りにするぐらいだっった。それゆえに、アダルトゲームでもFM-7は人気機種だった(とはいえ、総数としてはPC-88勢の方が多かった)。

ゲームの目的は、テニス部で学校のマドンナである「オレンジ●まぐれロード」のまどか似のヒロインを口説き落とす、というものだが、いく先々で現れる女子とほぼ無理やり(というか、有り体に言えばレイプなのだが)行為をし、最終的にはヒロインとも…という身もふたもないゲーム。まだこの当時のゲームは、普通のゲームでさえADVやRPGの出始めでノベルゲームなど影も形もなかった。アダルトゲームにあえて小難しいストーリーなどつけなかったのだ(無駄に凝ったゲーム性はつけているゲームもあったが。177とか)。

ログイン85/10ランキング
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85年当時、すでに様々なゲームが出ていたが、まだまだゲームに求められるのはゲーム性であり、ストーリー性ではなかった(ストーリーはあったがそれがメインではないという印象)。同年発売となって「東京ナンパストリート」などもエッチシーン込みのゲームだったが、ストーリーがどうこうよりも女の子をナンパしてどう口説き落とすか、といった部分にゲームの主眼があったように思う。エロシーンはなんか単色で味気なかったし…。あとは「マカダム」などはビジュアル的にも綺麗だったが、こちらはさらにストーリーなどなく、画面上に横たわっている裸の女性を、いろんな道具でおさわりしてイカせる、というゲームだった。これかこれで欲望を掻き立てられるシステムだった。

ストーリーのあるアダルトゲームの出現には今しばらく時間が必要だった…と思ったのだが後衛の「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか?」はストーリーがあったといってもいいかもしれない。まあ自分は未プレイなのだが、雑誌の記事によればそれなりにストーリーがあったはず(とは言え、あれをアダルトゲームといっていいのかは難しいところだ)。

天使たちの午後広告
天使たちの午後の当時の雑誌広告

このころのPC業界はまさに日進月歩。グラフィックやゲームシステムの進化は目を見張るものがあり、毎月のゲーム雑誌の記事に出てくるグラフィックもPCの性能アップに伴いどんどん綺麗になっていった。この2年後には、JASTはさらにグラフィックをパワーアップした「天使たちの午後2」を発売する。この頃にはそれなりのストーリーがつくようになっていた(ちなみに主人公は女子で、女同士の恋愛を映画いていたというのは、今の百合流行りの走りとも言える、時代の先駆者だったと言えるのではないか)。

まあ別にストーリー要素が強くなっていったのはアダルトゲームに限らず、このころのゲーム全般に言えることなので、ゲーム業界全体がゲームシステムだけでなくストーリー、キャラクターといった物語性を重視するようになっていったということだろう。これはゲームが、マニア向けから一般向けにだんだんとシフトしていったということでもある。一定のスキルを必要とされるゲームより、誰でも楽しめる要素(ストーリー)が必要となってきたということでもあり、ただゲーム的な勝敗ではなく、より没頭する、精神的な満足感の得られるもの、小説や漫画のような趣味としてゲームが位置付けられてきたということだろう。

自分も、ゲームの、ただのシステムだけでなく、ストーリー、キャラクター、グラフィック、音楽といった電子総合遊戯的な部分にどんどん惹かれていったのだ。

〜続く〜

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